2015年9月23日 スパッスク=ダリニーからダリネレチェンスクまで
朝5時半に起きる。今日はダリネレチェンスクまで190kmを走らなければならない。
幸いにも昨晩辛かった胸の痛みはある程度和らぎ深い呼吸をしても違和感はあるもののなんとか走れそうだ。
昨晩新しい単語を覚えた「ブードゥリ・ウートラ(おはようございます)」。ぜひ使ってみよう。
とりあえず自転車ウェアに着替えて、昨日買った朝ごはんを食べる。

なんてこった。牛乳かと思って買ったらヨーグルトじゃないか!
流石に朝からヨーグルト500ccはお腹が快調になりそうだ。40円ぐらいで買ったパンといっしょにお腹に流し込む。
部屋を出て真っ暗なホテルのカウンターに下りると、(明らかに元軍人の)警備員さんがソファーでテレビを見ていた。ロシアのホテルは警備員が24時間常駐している場合は多い。裏を返すとそれだけ治安が悪いということなのだろう。普通に歩いているとあまり感じないけど、やはりある程度警戒は必要なんだと思う。
警備員さんに「ブードゥリ・ウートラ」と言ったら「ウートラ」と返してくれた。通じてるらしい。
カウンターに誰もいないので、ウロウロしてたら警備員さんがホテルの人を呼んでくれた。おばちゃんが「どこまで行くんだ?」みたいなことを聞いてるから、「ダリネレチェンスク」って言ったら、びっくりして応援してくれた。(今まで冷たかったのに、、)
ホテルを出るとまだ外は真っ暗だが、東の空はうっすらと青くなっている。
30分ほど走ると朝日が登ってきた。ロシアに来て初めて朝日を見た。

自分がユーラシア大陸を走っていることを感じる。本当にきれいだな。自転車で来て本当に良かった。

ハバロフスクまで500km。まだまだ遠いけど、大阪から東京より短いと考えると少し気が軽くなった。

こんな切通しの丘を越えて行く。

切通の壁には落書きみたいのが書いてあるが、どこの切通にも書いてあるので、工事の記録的なものなのかもしれない。
キロフスキーという街に10頃到着、残る距離はあと120kmほど。余裕が出てきたので早めのお昼ごはんにする。ハンバーガーと水で78ルーブル。この時手袋を落としたのだけど、おじさんが教えてくれて助かった。

すごくきれいな場所を通過。ゴルニェクリューチのちょっと先でウスリー川を超えたところ。ここから大きな丘を越えて行く。

道路の脇のお墓にベンチがあったので休憩させてもらう。こんな感じに道路の脇にお墓が作られている。とてもよく維持をされていて、家族の人がよく来るのかな。

電線にそって地平線まで森がきれいに刈り取られている。なぜか共産圏にいることを感じた。
ロシアの幹線道路沿いにあるトイレ。どっちか男子用かはわからない、、、

中は意外ときれい、というか誰も使っていない。多分穴を掘って小屋を立てただけ。使用感のあるトイレはかなり厳しい状態だった。

午後1時半過ぎに目的地のダリネレチェンスクまであと20kmのフィリノという街に到着。これだと2時半前には目的地に漬けそうだ。街を出ると未舗装路が始まった。昨日も未舗装路はすぐに終わったので、今回も楽勝だろうと思ったら甘かった。

いつまでたっても未舗装路は終わらない。しかも路面が激しく荒れていて、乗ったまま走るのはかなり厳しい。
車も15kmぐらいしか出せない路面。車はゆっくり走りながら、なぜか追い抜きざまにみんな応援をしてくれる(気がする)。

路面はどんどんひどくなり、ついにこんな状態に。ふかふかの砂利道になって自転車に乗りながら通過するのは不可能になり、仕方なく押し歩きで進む。未舗装路に突入してすでに1時間が経過し、8kmは未舗装路を走っている。この道路いつまで続くのだろう。

車が激しく土煙を上げていくので水を頻繁に飲んでいたらボトルの水がなくなってしまった。
早くコーラが飲みたい。本当にコーラが飲みたい。こんなにコーラが飲みたいのは久しぶりだ。
すると遠くにカフェが見えてきた。やっとコーラが飲める。
お店に入ると、おばちゃんと娘らしき人がいる。いつもはロシア語で頑張るけど必死だったので英語で「コーラ ウォーター」と言ったらおばちゃんが「コーラはないのよ、****はあるけど」と言って笑っている。名前は思い出せないが、コーラそっくりのラベルだけど微妙に違って、ロシア女性の名前のコーラ風飲料だった気がする。おばちゃんノリノリだ。
ついでにウォーターは通じなかったが娘が「ブゥオダ(水)」と通訳してくれて無事に出てきた。しかし、おばちゃんがなんか言っている。500ルーブルを支払いに出したところ、お釣りが無いと言っているらしい。
小銭を全部差し出すが足りないらしい。仕方ないから、水だけ買う。コーラが飲みたい。

果てしなく続く未舗装路。いつ終わるのか、、、
未舗装に突入して1時間半が経過。やっと未舗装路の終点が見えてきた。思わずガッツポーズ。遠くを見ると街が見える。きっとあれがダリネレチェンスクだろう。

街に入ってまずは町外れにあるホテルに行ってみるが、かなり微妙な雰囲気なので先に街の中心のホテルに向かう。近くに売店が無いとビールも買えないし。

街の中心に向かうとなにかおかしい、、、信号が動いていない。それでも街の人は当たり前のように歩いている。

グーグル・マップで見つけたホテルに到着。中に入り泊まれるか聞きたいけど、誰もいない。
「窓ガラスに誰もいなかったら電話してください(多分)」と書いてあるので、頑張って電話する。俺が知っている単語は限られているので「プリベート(こんにちは)、アテリ(ホテル)、ニエット(いない)」と連呼してみる。あとは英語で誰もいないんですとか言ってみる。
すると上の階からお姉さんが降りてきた。助かった~。英語はまったく通じないけど、とても親切そうな人だ。どうやら部屋はあるらしく、ツインルームを一人で使ってよいらしい。料金は1100ルーブル(2200円)。とても良いホテルが見つかってよかった。
どうやら、街全体が停電しているらしく、今はシャワーが浴びられなくて、午後5時ぐらいになったら復旧するらしい。停電でホテルでも仕事ができないらしく、お姉さんとグーグル翻訳を使っていろいろ話をする。
「今晩食事はいかがですか?」
(?!誘われてる)
テンパって「シャワー浴びてから行きます」と返したけど、お姉さんは困惑している。
どうやら「今晩の食事はホテルで食べますか?」と聞いてたらしい。恥をかいたけど面白かったからいいや。
お水が飲みたいと言ったら、いっしょに売店まで連れて行ってくれた。リエナさんという人でとても親切だ。

晩ごはんはホテルで食べる。(300ルーブル)マカロニとお魚とパン。少し足りないけど、まぁいいや。ビール飲みたいって言ったら、ホテルのカウンターでお金払ってきてって言われて、面倒なんで我慢する。
食後にリエナさんに聞かれるけど何言ってるかわからん。
どうやら朝ごはんはどうするか聞いてるらしい。朝ごはん食べたいけど明日のホテルが見つかるか心配だから朝早くでるのでいらないかなーとか迷っていたら、マッチョの兄ちゃんが「どうした?」っという感じで会話に入ってきた。英語が少しできるらしい。
「まかしとけ、俺がホテルを見つけてやる。ここの朝ごはんは最高だ」と言って俺の携帯でいろいろ検索して、電話をかけてホテルを見つけてくれた。どうやら130キロ先のビキンという街に600ルーブルで泊まれる場所があるらしい。電話番号も書いてくれたから安心だ。
「これで安心して朝飯食って出発できるだろ」
おおかっこいい。思わず「ピーバ?(ビール?)」と言ったら「ダバイ(オッケー)」みたいな感じだったので店に一緒に行ってビールを買ってきた。そんで彼らの部屋で飲むことに。
酒で全て解決
すごい広い部屋だ。もう一人の人もいるみたい。もう一人もマッチョだが、なんの仕事だろう。
とりあえず大量に買ってきたビールを飲む。乾杯して飲む。言葉はあまり通じないからGoogle翻訳で話す。ふーん、なんかはっきりしないな。仕事を聞いても「言えない」としか返ってこない。
さらに飲んでいい感じになってきたら「軍人で、中国向けの任務をしてる」って教えてくれた。
そこからはどんどん酒は進み、なぜかタンスからウォッカが出てきて飲みまくった。もう一人の人もめちゃくちゃ飲んでみんなでロシアのコメディアンがキューリとハムが乗ったパンの匂いを嗅いでウォッカを一気飲みするギャグが流行っているらしく、その真似をして飲みまくった。
たくさん話したなー、北方領土返せとか笑。アメリカがいかに嫌いとかねー、楽しかった。
でもね、写真は載せられないんだなー。なぜかってロシアはネット検閲があるらしいしね。
本当に国境とかくだらねー
寝る
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