ティモール島横断400km⑦・国境の町と水の楽園

だんだん疲労が出てきたのか朝起きるのがつらくなってきた。朝7時にドアがノックされて起きると、ナシゴレン(チャーハン)が運ばれてきた。

この日は国境の町アタンブアまでの87kmほど。距離は大したことないし、比較的下り基調と聞いているので少し余裕をもって出発する。と思ったら後輪がパンクしていた。多分昨日のゴール直前の工事現場で針金かなんかタイヤが拾ったんだろう。

パンク修理は穴が小さかったこともあって難航した(小さい方が難しい)。結果的にトイレを流す用の水桶が大活躍してうまくパンク修理をすることができた。

基本的に旅をするときは自転車のトラブルは致命的なものはすべてその場で修理できる工具をそろえている。特にチェーンとタイヤはトラブルがあると身動きが取れなくなるから、その場で大抵のことは治せる。パンクはスペアのチューブは当然だが、修理キットもあるので多分10回ぐらいはパンクしても大丈夫。チェーンが切れても繋いで次の街までは走れるようになってる。

今日も凸凹地形

とてもギザギザしているけど、標高差はそうでもない

ケファからアタンブアへは200mほどの山を3回超えることになる。しつこいようだけど、涼しければ大したことないけど、やはり暑いから堪える。これでも今までに比べると標高差が少ないのでなんとかなるだろう。

ケファはきれいな町だ

ホテルを出るとアタンブアへ向けて出発する。その前にタイヤの空気の入りが悪かったので再度入れる。またパンクしているようだと面倒だけど大丈夫みたいだ。

このケファ(Kefamenanu)という街、とても綺麗だ。この日は金曜日だったのだけど、朝から地域の人が道路を掃除していた。だからゴミが少ないのかな。そして今日も空が青い。雰囲気が違う。

街の清掃をするって海外では珍しい気がする

ケファの街を後にすると一旦登る。ただパンク修理とかでお腹が空いていたので、坂の途中のレストランで朝ごはんを食べ直すことにした。

店に入るとおばちゃんがすごいノリノリだ。外国の人が来て喜んでいるのかも。

娘がドゥバイにいて小さい孫がいることとか色々と話を聞く。ついでにインドネシアの朝食を食べさせて!って言ったらこんなのが出てきた。

多分2万ルピア(180円ぐらい)

名前は聞き忘れた、というか多分言ってたけど聞き取れず。パンじゃなくてフライみたいなものの中にチーズと玉ねぎとじゃがいもが入っているような感じ。うまい。なんだインドネシアご飯美味しいじゃない。ついでに水も買って補給する。おばちゃんがいっしょに写真撮りたいとのことなので、写真を一緒に撮って出発する。しかし、今日は湿度はそこそこだけど暑くなりそうだ。

また会いに来たいよな。

相変わらず急な坂は押すようにしている。無理して足が攣ったらそこまでだからね。目的地につけばいいんだ。

200mほど登ったら一気に川までダウンヒル。10時ごろには一つ目の山を越えることが出来た。

ここでアイス休憩。本当にこのアイスがおいしい。

バリ島で買ったら2000ルピアだったけど、田舎だと5000ルピアぐらいの時が多かったかな。マンゴーを凝縮したような味で、人工甘味料な感じがまったくない本当にマンゴー味がするのです。

そして二つ目の山への登りを迎える。明らかに今までとは空の色が違うよね。しかし暑いのは変わらず。午前中は調子に乗って、ディリの友人に

「今日は湿度が低くて爽やかですー」

とか送ってたけど、昼前には地獄の暑さになって前言撤回。でも不思議なのが、気温も湿度も高いのに日陰に入るだけでとっても快適に過ごせるんだよね。アフリカもそうだったけど。逆に日本はなぜ日陰に入っても暑いのか。ちょっと科学に詳しい人説明してください。

橋の上で休憩。下を向くと顔からの汗で水溜りができるぐらい暑い。

ここでなぜか川から全裸の白人男性が出てきた。ピースコープかな。アメリカ版青年海外協力隊のピースコープは過酷な環境に飛ばされることが多いと聞いていたけど、この島にも派遣されているんだろうか。日本の協力隊もそんぐらい投げっぱなしでいいと思うけど。

川で体を洗ってたのかなー、住血吸虫いそうだけど薬飲めば大丈夫ねー。

あまりの暑さに売店で休憩。というか5kmに一回は休んでいる気がする。本当に暑いので、凍った水を買って休憩。背中に入れて血液を冷やす作戦。休んでいると子供達が集まってきたので色々話をした。すごい大家族。そして動物が大好きらしくて、たくさんの犬と猿を飼っていた。色々聞いて、子供達とも仲良くなった。そしたら、お母さんが凍った水をもう一個くれた。助かるわ。お金を払いたいけど、お金はいらないって。応援してくれてるんだなー。なんとか恩返ししたいけど、それはまた今度戻って来れたらにしよう。

Google Photoは便利で、写真の位置情報も記録してるからまた戻ってこようと思ったら戻れるね。

さて、出発。ずっとこうやって人と話していたいけど先を急がないと。そろそろお腹が空いてきたので「レストランある?」って聞いたけど、アタンブアまでないって。そんなことはないだろうと思いつつ、レストランって高級なレストランを意味してるのかも。「食堂」みたいな単語で聞いたら多分教えてくれたかもしれないね。

ペットの猿

売店から10kmほど進むと食堂を発見。ご飯を頼む。頼むのは決まって「Nasi Ayam(ご飯とチキン)」

健康管理員に怒られそうな超ローカルレストランだけど、おいしいな。このほうれん草みたいなのがたまらん。しかしこの組み合わせ、マラウイのChicken Riceと全く同じ組み合わせ。こっちの方がココナッツミルク感があるのが違うかな。結局どこの国に行っても米と鶏食べてれば間違いないのです。

23000ルピア(210円ぐらい)

よくわかんないけどノリノリで話をしてきたゴメスさん。本当にゴメスさんっていう感じの顔だよね。「自転車マジかよ、クパン?信じられん」みたいな感じ。激しく応援された。

水の楽園

2つ目の登りを終えると、平坦になる。ここで大きな湖が出てきた。たくさんの人が釣りをしていて、釣れた魚を見ると淡水のシクリッド系の魚が見えた。どうやらここは雨季の間だけ現れる湖で、乾季になると干からびてしまうらしい。本当に大人から子供までみんな釣りをしている。

あーこういうところで1日中釣りしてるのが本当の休暇だよなー。のどかでいいところだ。

ビデオ撮ると、「釣るから見とけー」っていう感じでカメラ目線。

ここからダウンヒルで下ったら今日最後の登りがあってあとは街まで20kmくだりだ。

今国境の近くを通過しているので、あの山は東ティモールの山かもしれない。本当に国境ってくだらないよな。貿易とかさ安全保障とか色々あるんだろうけど、もっと自由に国境を越えて好きなところに住んで好きな仕事ができたらどんなに素晴らしい世界かと思います。民族に縛られることも言語に縛られることもくだらない。

標高を下げていくと、動物の種類が変わってきた。牛が増えてきたことと田んぼが増えてきた。多分この辺りは水が豊富だから稲作に適しているのかもしれない。

本当に牛が多い。逆に今まで牛は見なかったなー。あと変化としてはこの島は東へ行けば行くほどキリスト教徒が増えるのです。インドネシアは80%がムスリムで、島の西の方もそんなにムスリムが多いわけではないんだけど、多分この辺はクリスチャンがほとんどだと思う。なのになぜ酒が売っていないのか。コンビニでもノンアルのビンタン(インドネシアの酒造会社)しか置いていない。

最後の登りに差し掛かる。もう暑いし、斜度は大したことないけど押しますね。もうあんまりやる気がない。つきゃいいんだ着きゃ。あと、歩きだと結構発見が多いし景色をゆっくり見れるのも歩きのいいところだよね。

アタンブアの街へ入る。もう峠を越えたらずっとダウンヒル。綺麗な並木道を気持ちよく下っていく。

街へ入るとなかなかの忙しい町だ。なんとこの街にはKFCがあるのだ。すごいねKFC。どこの国にもあるね。KFCがあるぐらい栄えてる街とも言える。

街へ着いたらホテルを探さないと。ネット予約はできなかったけど、GoogleMapによるとたくさんあるみたい。まずはケファでお勧めされた、ホテルマタハリに行ってみよう。料金表を見るけど結構高いな。30万ルピアからだけど、空いてないから45万ルピア(4200円ぐらい)かららしい。別のホテルに行ってみる。

次のホテルはNsantara II HOTEL。25万ルピア(2200円ぐらい)、30万ルピア出すとホットシャワーがあるらしいけど安いのでいいや。エアコンついてるし。一応部屋を見せてもらう。トイレは洋式。OK。大丈夫、トレイが洋式なら大丈夫。そして受付のお姉さんの英語がとても上手なので嬉しい。

なんだ、ホテル探しも楽勝だなー。部屋に入って気づいたけどシャワーなしで、水をかぶるタイプなんだね。まー大した問題じゃない。

いつも通り水を浴びて体を洗ってベッドに倒れ込む。ここで東京の会社からLineが来ていた。

「なんか受付システムのプログラム動かないんだけど、原因わかる?今〜〜な状態なんだけど」

もう打ち返すのもめんどくさいので、電話をかける。スピーカーにしてベッドに寝転びながらプログラムの改修を指示する。まー日本出る前にやろうと思ってて忘れてたんです、ごめんなさい。電話の指示一発で動くようになって東京の事務所の人も感動してたけど、自分で書いたコードだから全部頭入ってるからね。直さないで出国してごめんなさい。

なにはともあれ、これで過酷な地形ともおさらば。翌日は海岸線を133km走ればゴールだ。そしてやっとビールが飲めるんだ。

街で食事をするも

食事をしに街へ出る。賑やかな街だなー。なんとインスタントでない麺を発見。早速食べてみる。

インドネシア語で麺のことを「mie」と言うんですね。そんでせっかくだから、「Mie Special」を頼むのだけど、しょっぱくてあんまり美味しくないかも。Specialらしくてんこ盛りだけど。気を取り直して、スープ屋さんに梯子する。もうルピアを持っててもしょうがないから使い切ろう。

うん、こっちはなかなか。牛骨のスープがおいしい。しかし店員に「インドネシア語しゃべれないの?」って英語で聞かれて、それが言えるなら「How much」ぐらいわかって欲しいもんです。

もう1日で終わりだから洗濯も適当でいいや。明日で終わりだ。もう登らなくていいんだ。

夜眠っていると顔になんか虫が落ちてくる。あーゴキブリですか。おやすみなさい。

Diliまであと133km

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